社会保険労務士試験の難易度
社会保険労務士試験の難易度についてですが、「社会保険労務士試験の合格率」の記事でも説明させて頂いた通り、平成25年度の合格率が5.4%と非常に低くこの数値だけ見ても難易度が高いのがわかります。
では、社会保険労務士試験以外の法律関連資格と比較した場合、どの位の難易度に位置付けているのかも気になるところだと思いますので、各資格の合格までに必要な勉強時間とその合格率を比べて難易度を付けてみたいと思います。
資格名 | 勉強時間 | 合格率 (2013年度) |
難易度 |
---|---|---|---|
司法試験 | 約10,000時間 | ※1.50% | ![]() |
司法書士 | 約3,000時間 | 2.90% | ![]() |
公認会計士 | 約3,000時間 | 8.90% | ![]() |
弁理士 | 約3,000時間 | 10.50% | ![]() |
不動産鑑定士 | 約2,000時間 | 12.10% | ![]() |
税理士 | 約2,000時間 | 1.63% | ![]() |
土地家屋調査士 | 約1,500時間 | 6.84% | ![]() |
社会保険労務士 | 約1,000時間 | 5.80% | ![]() |
行政書士 | 約700時間 | 10.10% | ![]() |
宅地建物取引主任者 | 約300時間 | 15.30% | ![]() |
※司法試験は平成20年度より新制度となったため平成19年のデータを引用
司法試験は別格として、法律系試験の中でも社会保険労務士試験は難易度:中レベルの試験ということがわかると思います。ただし、社会保険労務士試験については科目合格制度がないため、その年度に全科目の合格点を超える必要があり、そのことを考えると学習レベルの難易度以上に難しい試験だと言えます。
※税理士や公認会計士は科目合格制度があるため、複数年かけて試験合格することが可能。
ゆえに、社会保険労務士試験の学習を進める場合は、得意な科目の学力を伸ばす勉強方法ではなく、どちらかと言えば苦手・弱点科目を作らないやり方で勉強を進めていかないと合格への道は険しいと言えるでしょう。