社会保険労務士試験の合格率
社労士の合格率については、一般的には10%前後といわれていますが、以下のグラフから読み取れる通り年々合格率が下がってきております。
特に直近の20年で10%を上回ったのは平成19年の試験のみであり、平成25年に至っては5.4%と過去最低の合格率となっております。
この合格率だけで見れば、まさに超難関試験と言っても過言ではありませんね。
また、合格率が下がった要因として、受験者数の多さも起因していると考えられます。
社会保険労務士の資格は、就職・転職に有利なのはもちろん、独立・開業も可能な資格であるという点で非常に人気が高く、特に就職難が騒がれた日本のバブル経済崩壊後の平成4年あたりから急激に受験者数が増えております。まさに就職氷河期に突入した時期なので、ワラにもすがる思いで社会保険労務士の資格を目指された方が多かったのでしょう。
合格率に関してもその頃を境に低下傾向になっていることから、試験自体の難易度も上ってきている点が伺えます。
受験者数に関しては、今後増えることはあっても急激に減るようなことはないと考えにくく、社会保険労務士試験の合格率に関してもここ最近の水準である6~8%辺りが基準になってくると予想できます。